先輩の偉大さを感じました
2016年 12月 02日
でも、いつもマイクの前に居るのが当たり前の先輩でした。
トイレで一緒になった時、よく愚痴ったりしたものでした。
思いをハッキリ伝える人。
その強さがとても好きでした。
この人が分かってくれるなら、それでいいか、と安心させてくれる人でした。
私は割と優秀な方?だったので、叱られたことはありません。
直されたのは「そして」の使い方です。
「そして」は最後に付けるのよ、って教えてくれました。
1つ目、2つ目、そして3つ目、と言うように…
甘ったるい洋風な声で、英語っぽい読み方をする方で、ラジオパーソナリティとしては非常に個性の強い声でした。
ファックスは、必ず、ファクシミリと言うのです。
それが、特徴でもあったかな(笑)
やりたい事があれば、自分で企画し、自分で取材し、自分で制作する、自分の道をまっすぐ進む方でした。
亡くなってすぐ、(放送用語で失礼)提供クレジットの差し替えがありました。
…悲しい事ですが、先輩の声はラジオから消えつつあります。
差し替えのために、先輩が読んだ秒数ピッタリで若いアナウンサーが読み直していました。
入らないのです。
先輩の秒数には収まらないのです。
収めようとすると、急いで聴こえるのです。
随分録り直しました。
熟練の技なんですね。
秒数にピッタリ収めているのに、急いで聴こえないというのは。
先輩の偉大さを感じました。
私は局のアナウンサーではありません。
若いアナウンサーを育てるような立場でもありませんし、時にそれをすると疎まれます。
だから、自分のフィールドで、1フリーアナウンサーとして受け継いで行きます。
随分闘ったと聞いています。
お疲れ様でした。
ありがとうございました。
エフエム青森 平山早苗アナウンサー。