座席Bのお母さん
2016年 06月 30日
それに気づいた私は、となりのお母さんに「お友達、手を振ってますよ!」と、話しかけた。
私は新幹線の座席Aに座り、座席Bにはお母さんが、ホームから手を振っていたのはさっきまで座席Cに座っていた方だった。
隣で賑やかに会話するお母さん方の話を実は私、ずっと聴いていた。
もうすぐ孫が産まれるという2人。
次に会う時は、2人して孫が増えてるねってこと。
本当はもう1人のお友達も誘って3人で来るつもりだったこと。
お互いのお姑さんとの話。
昔からの友達なんだろうなぁと思って聴いていた。
手を振ってますよ!と声をかけたことで、私と座席Bのお母さんは話し始めた。
大人の休日倶楽部を使って初めて函館旅行したこと。
函館山で夕陽から夜景に変わる瞬間をビール飲みながら観られたこと。
学生時代の友達3人組で、自分は千葉、もう1人が八戸、来れなかった友達が長野出身だということ。
ねぶたは若い頃観たことがあるということ。
次の旅行は来年だということ。
青森市にも津軽にも来たことがないというから青森の良さもプッシュした。
いいですね!そんな旅行!という私に、「あなたにもいずれ来るわよ、そういう時が…」と座席Bのお母さん。
「子育てが終わったからね…」
と、自分へのご褒美を噛み締めるお母さんは素敵だった。
歳は実母と同じくらい。
うちの実母も、大人の休日倶楽部でいつの間にか旅行に行ってしまう人(笑)
頑張ってきたお母さん達に支えられて、私たちは生きてきたんだなぁと思う。
そして今私も頑張る母になった。
いや、頑張る不良母ちゃんに。
いつか来る、大人の休日倶楽部を夢見て…
バイバイ!座席Bのお母さん!
私、先に降りますね…