BLUE バトン ママが生きた証
2012年 11月 08日
そして14年ぶりに新作『バトン』をリリースした。
坂本サトルの歌声は、個人的には寂しい季節に聴くのが好き。
今日も「バトン」という曲を何度となく聴いて、流れるように1本の筋が見えた。
歌の中にこんな歌詞がある。
“誰もが受け取ったバトンを 抱えて今日も走る
「さよなら」「ありがとう」
繰り返す日々を生きて
続いていくんだよ 泣かないで”(※歌詞より抜粋)
『ママが生きた証』 小松武幸著(講談社)
妊娠5ヶ月の妻が余命1年の乳がんを宣告された。
「自分の生きた証が欲しい」と出産を決意した妻。
・・・無事生まれた新しい命
ここにいるママには、一歩一歩死の足音が近づいている。
ここにいる子どもは、一歩一歩生命の階段を上っている。(※書籍より抜粋)
亡くなる前に妻と約束した。
闘病中の頑張りを書籍に残すなら、希望や夢を与える内容にして欲しい。
そして啓蒙活動をやって社会に貢献して欲しい・・・と。
夫であり、著者である(青森市出身)小松武幸さんは、奥様から受け継いだバトンを抱え、今走り出した。
そしてもう一つ。
新体操の舞台を創りたい。 『BLUE』
脳腫瘍と闘いながらも夢の実現を信じた 青森大学新体操部出身 大坪政幸。
彼の願いは叶うことなく27歳の若さで彼はこの世を去った。
大坪さんの恩師である青森山田高校男子新体操部 荒川栄先生は、著書『新体操ボーイズ』の中でこう記してある。
~ある時、部活を訪ねてきた政幸が、私にこんなことを話したことがあった。
「先生、新体操で舞台をしましょうよ。こういうのできるのは、先生しかいませんよ。僕の夢なんです。」
(中略)
「先生がお前の夢を、必ず実現させる」
政幸と自分自身に、そう誓った。終わりの始まりだ。~(※書籍より抜粋)
今、その誓いが現実のものとなろうとしています。
『BLUE』
2013年1月26日(土) 17:30開演 リンクステーションホール青森
チケットS席4300円 A席3300円(全席指定)
先輩から後輩へ受け継がれる伝統や心構え、成績など、どんな部活にもあるだろう。
でも、ここには、もう一つの見えないバトンがありました。
政幸さんの夢、その誓い。
受け取ったバトンは、約束として、もうすぐ、たくさんの人に“舞台”という形で受け継がれます。
「ママが生きた証」「BLUE」を繋ぐもの、それは「バトン」でした。